じー様との思い出
私の亡くなった祖父は、かなり変わった人物だった。
そして、当時にしては、かなりハイカラな人物でした。
父曰く、私が生まれるまでは、絵に描いた頑固親父だったらしい!
庭にボールが飛んでくると、その少年達を凄い勢いで怒り、逃げ出せば本気で追いかけてたって!
だから、父の友人、近所の子供達からは怖いオヤジで有名だったってさ!
まー。冗談大好きの我が父の話だから、話半分で丁度いいけどね。
私の思い出の中の祖父は、いつもニコニコしている顔しか浮かばない。
ベレーボーを被り、ステッキを持った優しいお爺さん。
美術館に行ったり、歌舞伎、オペラ、バレエを見に行ったり、クラッシックやジャズを聴いたりしていた芸術を愛する人。
その影響か?幼い頃、私はバレエを習っていたしね。
幼い私は、いつも祖父の膝の上に座っていたって…。
私は、ハッキリ言ってお爺ちゃん子だった。
いろいろな意味で、私に1番、影響を与えた人物かな。
祖父は、日本酒が大好きで、毎晩1升開けているような人だった。
私の日本酒好きも、祖父の影響だ。
祖父の膝の上の私は、1歳の頃、大人の目を盗んで日本酒を呑んで、みんなを慌てさせたらしい(笑)
いつも祖父の後ばかり、ついて歩いていたって!
幼い頃の私のお気に入りは、祖父が贔屓にしていた小料理屋の茶碗蒸しで、「それ目当てだったんじゃない?」と母は笑うけどね。
そう私の小料理屋デビューは、なんと3歳の時だ。
私が若い時から、お洒落なバーより、小料理屋が好きだったのも、やっぱり祖父の影響かもね。
人からどう思われようと、自分の好きなものを楽しむことを教えてくれたのも、祖父だった。
大好きだった祖父は、私が10歳の時亡くなった。
その頃の私は、友達と遊ぶのに夢中で、祖父といる時間は殆んど無くなっていた。
子供だった私は、大好きな人が突然いなくなるとは、考えてもいなかったのだ。
「二十歳になったら、一緒にお酒を呑もう」と祖父と約束をしていたから…。
祖父の命日は、一人で日本酒を呑む。
祖父の大好きだった日本酒を…。
皆さんは、大切な人との時間を大切にしていますか?
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コメント
とっても、とってもすてきなおじいちゃんだったんですね!!
ナオさんのおじいちゃんへの愛が感じられて、なんだか泣けてきました。
私の4人の祖父母は離れて住んでいたうえ、早くに亡くなったので、ほとんど思い出がありません。。。
でも大好きでした♪
おじちゃん、おばあちゃんに会いたくなっちゃた♪
お墓参りでも行ってこようかな(*^_^*)
ナオさん、すてきなお話ありがとう!
↓ナオさん家のクリスマスはとっても豪華な食卓になりそうですね!!
是非、ご披露してくださ~い♪
でもその前に、匂いを頼りにナオさん家行っちゃうかも?!
投稿: リーフィー | 2005年12月23日 (金) 01:37
リーフィーさん、コメントありがとう。
そして、私の大好きだった祖父を、素敵と言って下さって、ありがとうございます。
クリスマスの料理、アップ出来たらしますね。
ただ、私の場合、料理は冷たいものは冷たいうちに!
暖かいものは、暖かいうちに!が心情なので、料理を作る順番をしっかり決めてから作ります。
テーブルに並べる順番も然りです。
料理を掲載されているblogサイト様を見るたびに、「blogに命かけてる」みたいな姿勢を、尊敬の眼差しで見てるんですよね。
私の場合、食い意地が張ってるのと、写真を撮るのが下手で時間が掛かるので、いつも断念しています。
湯気で、何が写ってるか解らなく撮れたりだとか(泣)
美味しく料理を撮るこつをご存知なら、教えてください。
お願いします。
投稿: ナオ | 2005年12月23日 (金) 02:02
こんばんは。
自分のお爺さんも、自分が小さい頃に亡くなりました。
ナオさんの記事を読んで思い出させてもらいました。
おぼろげだけど、可愛がってもらった記憶。
出来ることなら「ありがとう」と伝えたいです。
今となっては・・・、ですけど。
でも、亡くなっても心の中に生きている、と思いたいですよね。
投稿: | 2005年12月24日 (土) 02:44
名無しさん、コメントありがとう。
私も思い出がある限り「心の中に生きている」と思います。
自分自身が幼かったり、恥ずかしくて言葉に出来なかったり、状況が言葉で伝える事が出来なかったり、人はそれぞれの理由で、大切な人へ感謝の言葉や愛しているという思いを伝えられなかったりします。
ですが、後悔しない為にも、自分の気持ちを素直に言葉にした方が良いですね。
私も努力したいと思います。
「ありがとう」という気持ち、天国にいるお爺さんに届くといいですね。
投稿: ナオ | 2005年12月24日 (土) 08:33
私の祖父はいたずら好き!
一度クチの中にタバコの灰を落とされたことがあったなぁ(≧∇≦)/ ハハハ
私の親族は同じ敷地内に住んでいるので、いつも一緒。誰が親なのか一見すると分からないくらいでしたよ。祖父・祖母・叔父・叔母、次々と亡くなってしまったけれど、とてもいい思い出を残してもらってます。
こう考えると、年齢のわりに大切な人を亡くしているような気がする・・・
投稿: ネコ娘 | 2005年12月25日 (日) 01:15
私も爺っ子だったかな~。
すごい厳しい爺ちゃんだったけど
叔母達の話によると、孫達の中で私が初めての女の子だったので
可愛がられたそうです…(私には怒られてる記憶しかない 汗
ナオさんのお爺さんは凄いお洒落な方だったんですね~。
私もそうですが、家の爺ちゃんもお洒落には疎かったです(汗
ナオさんとお爺さんの話を読んで
私も爺ちゃんを思い出しました。
来年はお墓参り出来るといいな・・。
投稿: inashi | 2005年12月25日 (日) 01:20
ネコ娘さん、コメントありがとう♪
口の中にたばこの灰ですか………。
それは凄い!
遊ばれていたネコ娘さんには気の毒ですが、お会いしてみたかったな…そのいたずら好きのお爺様に♪
私の家も当時は、1つの土地に祖父の家と私達の家があって、夕食なんかは一緒にとっていました。
そういう事って、いい思い出なんですよね(*^^*)
投稿: ナオ | 2005年12月25日 (日) 01:39
inashiさん、コメントありがとうございます。
inashiさんもお爺ちゃん子だったんですね♪うふふ
初めての女のお孫さんなら、可愛くて可愛くて仕方なかったんでしょうね。
私も遠い土地にいるので、中々お墓参り出来ないんですよね(泣)
いつも心の中で手を合わせています。
お互い、来年はお墓参りに行けるといいですね。
投稿: ナオ | 2005年12月25日 (日) 01:55